エレベーターは正常に動いているのに、ブザーが鳴り続けているが、しばらくすると勝手にブザーが止まっている・・。
点検員側からすると、あぁ、あれね。とすぐにピンときますが、使用しているブザーによっては火災報知器かと思うくらいのけたたましい音が鳴り、あたふたする事もあります。
更にブザー鳴っている間は各駅停車する仕様のエレベーターもありますので、思わず故障かと勘違いする事もあるかと思います。
今回はその音の正体・原因、止め方とその対策を紹介したいと思います。
ブザー音の正体と止め方
エレベーターに異常がないのにブザーが鳴るその正体は、非常呼出ボタンです。
全てのエレベーターがというわけではないのですが、非常呼出ボタンを一度でも押すと、3分間ブザーが鳴り続けます。これはエレベーター内に緊急を要する人が居た場合の配慮で、ボタンを押し続けなくても周囲の人に気がついてもらえるよう3分間のタイマーを持っています。
ブザーの止め方はエレベーターインターホンをとることです。もしくはエレベーターインターホン近くにある解除ボタンを押してください。(解除ボタンがある場合)
エレベーターが複数台設置されている場合は、インターホンをとってから、どのエレベーターと会話するかの選局ボタンを押します。
これでブザーは解除されますが、インターホンをとった際に相手からの返事がない場合は、念のためエレベーター内に人が居ないかの確認をお願いします。
エレベーターインターホンで相手から返事があり、押し間違えである事が分かれば大丈夫ですが、エレベーター内にいる方が喋れない事も想定されますので、お手数ではありますが、お願いします。
エレベーターインターホンの設置場所としては、管理室・1階のエレベーター前にある事が多いです。
エレベーター前のインターホンは、一見インターホンがあるようには見えませんがインターホン扉を開けると中に入っています。


他の設置場所としてはオーナー宅内、物置部屋、1階以外のエレベーター前と様々で、特に物置部屋は鍵がかかっている事が多いので、対応はできません。
耳障りではありますが、3分が経過するのを待つ事になります・・。
エレベーターが各駅停車する事もある
防犯の観点からエレベーター内の非常呼出ボタンを押すと、3分間各駅停車する機能がある場合もあります。
エレベーター内で襲われた時に非常呼出ボタンを押す事で、エレベーターが各駅停車になり、ドアが開いた隙に逃げる、とう事を想定してます。
この機能は営業所で1、2台あるかないかの珍しい機能なので、あまり当てにはできませんが・・。
点検でも非常呼出ボタンのテストをするのですが、エレベーターが最上階にある位置でテストしてまった時は、なかなか解除ボタンがある1階に到着できなくてあたふたします(汗)
ちなみにエレベーターの監視契約をしていれば、ボタンを3秒以上押し続けることで監視センターとの通話も可能です。
さらに警備会社が入っている場合は、非常呼出ボタンで警備の方まで駆けつけます!
契約状況は普通分からないので、とりあえずといったところですが・・
対策
ほとんどの場合緊急事態と言う事はなく、非常呼び出しボタンの押し間違いによるものです。エレベーターの閉じるボタンを押すつもりがすぐ近くにある非常呼出ボタンを押してしまったパターンと、サイドに設置されている身障者用 非常呼出ボタンをバック・カバンで知らずに押してしまうケースがあります。

対策としては非常呼び出しボタンにカバーをつけるのが一番です。(有償対応になります)

正確な金額は覚えてませんが、確か5千円〜1万円程度だったと思います。材質も画像のようなプラ製品から、高級仕様のステンレス等ありまして高いものは2万近いものもあり、これってそんなにすんの!?と驚いた記憶があります。
営業さん次第ですが、初回であればサービスで取り付けてくれる場合もあります。次回以降の交換はお金とりますね、といった感じです。交換なんて必要あるの?と思うかもしれませんが、カバン・バックのぶつけで以外と壊れるんです。
取付自体は簡単で、両面テープでの貼り付けです。
他の選択肢
んー・・足元見るなぁ、と思いますがメーカー純正品はどんなものでも割高ですし、そんなもんなのかな?という気もします。
ですが他にも選択肢はあります。それは外部から買って取り付けるという方法です。「エレベーター ボタンカバー」と検索すると、いろいろ出てきます。
値段をみたところ、500円くらいで売ってました。安い・・!ネット販売なので送料はかかると思いますが、10個くらい買っておけば、他の建物でも使えそうです。
非常呼出ボタンのサイズがエレベーターによって違うので、サイズを確認する必要はあります。
エレベーター会社の社員が、こんなこと言ってはダメなのかもしれませんが(汗)
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