エレベーターのドアが閉まらない!と困った時の各種対処法(業界人伝授)

エレベーターが動かない!そんな連絡を受け、現場に急行すると意外と簡単に直る事が多いです。

到着までに30分、到着後5分で解決する。簡単に済んで良かったと思う反面、30分不便をかけてしまったと思う気持ちもあります。

点検員の到着を待っていただくのも確実かと思いますが、実は一般の方でも対応できる部分もありますので、今回はその部分に触れてみたいと思います。

 

エレベーターの乗り場ボタンは反応するか?

まず最初に確認していただきたいのが、エレベーターの乗り場ボタンは反応するかどうかです。

ボタンは動作する、またはボタンランプが点灯したままになっている。この場合、エレベーターは故障状態ではありませんので、復旧できる見込みがあります。

逆に乗り場ボタンが効かない場合は故障状態で、点検員の到着を待つこととなります。

最近のエレベーターですと、乗り場表示に「故障中」の表示が出ますので、よりわかりやすいです。

昔のエレベーターではそんな表示機能にお金をかけていなかったのと比べると、時代の流れ、ニーズの変化を感じます。

むしろエレベーターが止まってても誰も何も言ってこない所もありましまた。

点検に行ったらエレベーターが故障してて、いつから止まってたの!?みたいな。

エレベーターが使えない不便さより、連絡する方がめんどくさく感じたんでしょうね。

エレベーターがないアパートもありましたし。

 

ドアが全開したまま閉まろうとしない場合

エレベータードアセンサーが反応している

エレベーターのドアセンサーを異物で遮っていないか?

エレベータードアセンサーは挟まれ防止のオプション装置で、センサーが反応すると、ドアを開ける働きがあります。最近のエレベーターではほぼ付いてますが、旧機種であっても車椅子仕様の場合、必ずついています。

エレベーターのドアセンサーはドアとドアの間にひっそりと付いてます。

ドアセンサー         ドアセンサー拡大

実際に対応したのは何処からか舞い込んできた綿埃の固まりがセンサーのレンズ部に引っかかってしまっているパターン。建物がオフィス仕様でフロアが絨毯マットであったり、洋服屋さんに多いです。

他にはクモの巣に落ち葉がひっついてしまい、センサーを遮ってしまう場合。こちらは住宅のエレベーターに多いです。

エレベーター内部はもちろん真っ暗なので、センサーの動作ランプは蜘蛛にとって、煌々と映るのかも?

そういう所はピット内に蜘蛛がいるのが多く、見つけたら必ずやっつけてます!

焼石に水なんでしょうけど、やらないよりやった方がいいかなって感じです。

ドアセンサーが動作したままですと、ドアが全開のまま閉まって来ませんが、タイムアップの機能があり、一応動く事は動きます。一回の開閉で1分以上待たされるので、通常使用とはいきませんが・・

ドアとドアの隙間に手は入りませんので、ホウキでサッサ、とすると解決します。

乗り場ボタンが押されたままになっている

乗り場ボタンが押されたままになると、ドアが閉まってきません。よく親切でドアを開けたままにするのに利用されますが、立て掛けてあった傘がうまい具合にボタンを押し続けてしまうと同じ事が起きます。

狙ってもなかなか出来ないですが、何故かこういう偶然って起きるから不思議です・・

他にはボタンを強く押し込まれて定位置から外れてしまった場合。ボタンがめり込んだ状態になるこちらは対処が難しいですが、ボタンを何度か押すと復旧する場合があります。

意外と弱い部分で、叩きつけるように押してもなりますし、傘で突かれた場合はイチコロです。

丁寧に使っていただけると幸いです。

 

ドアは動くが、開閉を繰り返す場合

ドアの敷居に異物が混入している

ドアの敷居
マジックがある溝の部分がドアの敷居

ドアの敷居に異物が挟まっているとドアが閉じきりません。ドアが開いたままエレベーターが動いてしまっては大変なので、ドアが完全に閉まったか、確認用のスイッチが付いています。

ドアを閉める信号を出してから一定時間、ドア閉信号が入らないと異物ありとエレベーターが判断し、再びドアが開く仕組みになっています。

よくあるのは、エレベーター内のマット・エレベーター乗り場前のマットが挟まっている。他にも小石(直径1-2cm)、ペン・何かのキーホルダー、タオルなど様々。

ちょっと話盛ってるかもしれませんが、聞いた話の中で面白かったのは、泥酔したおじさんが挟まってたことですかね(笑)

おじさんの場合は困りますが、ドアの敷居に何かある場合、異物を取り除くだけで高確率で復旧します。

風が吹き込んでいる

風が吹き込んだ影響でドアに抵抗が発生し、閉じきらない現象です。風くらいでエレベーターって使えなくなるの?と入社した当時は思いましたが、エレベーター昇降路が煙突の役目をしてしまい、結構な風が吹き込むのを見て納得しました。

要因としてはエレベーター近くの、普段閉まっている外扉が開放される事で発生しやすいです。外扉を閉じる事で解決しますが、お客様の事情により開放しなければならない事があり、じゃあ閉めてくださいと簡単に言えない状況もあります。

エレベーター側としてはドアスピードを上げたり、ドアを閉めるためのウェイトを追加させる事である程度対応できます。しかしこれも一長一短で、今度は風が弱い日に強く閉まり過ぎるんです・・

高速でドアが閉まってくるのは、普通に怖いし危ないです。ですのである程度常識的な速度で収める必要があり、何とも悩ましい内容です。

まとめ

まとめますとポイントは4つです。

  1. ドアセンサーが動作している→ホウキで清掃
  2. 乗り場ボタンが動作したまま→何回か押す
  3. ドア敷居に物が落ちている→取り除く
  4. 風で閉まらない→エレベーター前の外扉を閉める

こちら都合ではありますが、解決できた時は担当者にも状況が分かると助かりますますので、よろしければご連絡をお願いしますm(_ _)m

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