エレベーターの隙間に物を落とした時の回収費用相場&無料にする裏技!

 

エレベーターの隙間に鍵を落とした!

月に2、3件は対応するこの依頼ですが、時代の流れでしょうか鍵よりもセキュリティーカード・Bluetoothイヤホンの依頼が多くなってます。

通勤中の駅でBluetoothイヤホンの落し物が増えてるので気をつけて!みたいなポスターをみると、そうそう!あるよね!とつい共感してしまいます。

ついでに言うと色が黒の場合、薄暗いエレベーター昇降路では見つけづらい・・。老眼かなぁ。

 

そんな落し物拾いですが、実際の対応時間、料金などについてお答えいたします。

 

 

エレベーターの落し物拾いの相場

エレベーターの落し物拾いの相場ですが、ずばり1万円!

本当に今すぐ必要かどうかを見極める、いい値段設定だと個人的には思います。

営業所によって対応が違うので、値段設定がコロコロ変わっているのではなく、地域によって変わります。

相場と言いましたが、実は無償で対応しているところが多いです。むしろ有償での対応が少数派。

 

 

営業所にトラブル対応要員はいないので、現場で点検中の担当者が点検の合間を縫って対応しています。点検の予定がないお昼休みか、一日の点検をこなし終わった後での夕方で対応することが多いです。

 

基本的には感謝されることが多く、相手側も自分の過失を思ってか、今すぐ来いなんて厳しい要求はありません。ところが一部そうでないお客様も当然います・・・。そしてそういった客層が多いのが繁華街!

 

今すぐ来い!こっちは急いでいるんだ! と、急かされます!

 

正直腹は立ちますが、これも業務の内なので・・・、問題は点検を中断して対応しなければならないこと。

 

通常の点検時間は1時間から、2時間の間でとらせてもらってますが、こちらの事情無視で対応を迫れると、関係ないお客様のエレベーターを点検する時間がなくなっちゃうんです。

 

私の営業所では、これではイカン!と無償から有償へとシフトチェンジしました。

 

有償から無償へする方法

 

えー、1万円かぁ・・・痛い出費だなぁと思うかも知れません。

でも大丈夫、点検日に合わせての対応であれば無償にしてますので!ちなみに点検のスパンは概ね1か月。本当に緊急な物でなければ、お待ちいただくことが多いです。

 

会社側としても、この落とし物拾いを何とか減らせないものかと、最近の機種ではエレベーター隙間が従来の半分以下になり、オプションで隙間を完全に無くす装置も追加されました。

 

以前の機種であっても、隙間にスポンジを貼ることで隙間を小さくする工夫をしてますが・・・落とし物が0になることはないです。

私の家族がエレベーター内で鍵や、スマホを取り出すのを見つけた場合注意してます。

スマホが隙間に落ちるなんて、無いようであるんですよね。

一度見かけたことがありますが、自動改札機の切符のように綺麗に吸い込まれていきました(笑)

スマホくらい重量があると大体大破してますので修理するか、SIMカードの回収になるかと思います。

 

緊急時の到着時間と、あると助かる情報

トラブルを抱えていない通常時であれば、30分から1時間の間で到着できる事が多いです。

あると助かる情報は、何階から落としたか?エレベーターが複数台設置されていれば、どのエレベーターか?です。

上から下まで探さなければなりませんが、落とした階が分かればそこから上は探さなくて済みますので凄く助かります!

どのエレベーターか分からない、何階で落としたかも分からない、そもそもエレベーターで落としたかも分からないだと、見つけ出すのは厳しいです。

 

気が付いたら無くなっていて、エレベーターで落としたかもしれないので見てほしい。という無茶な依頼が入った時もあります。

依頼の入った現場は30階のエレベーターで、上から下まで確認するとなると30分以上はかかります。

私は正直そんな理由で共有物であるエレベーターを止めていいものかと迷いましたが、管理者に相談すると、ピットに落ちてなければ無かったで良いよとのお言葉!

やっぱりそうなりますよね(笑)

 

あと意外と大事なのが誰が落としたか?です。

最初私が連絡を受けた時は鍵を落としたとの連絡だったのに、鍵は見つからず、代わりに落ちていたのがBluetoothのイヤホン1個。

3階のお店の方が落としたとのことで、店長さんに鍵の代わりにBluetoothイヤホンがあったと報告しても知らないとのこと。

では鍵はなかったという結果で帰ろうかと思ったその時、作業着姿の私を見て1人の従業員が駆け寄ってきました。

「Bluetoothのイヤホンありました?」

ん?落としたのは鍵って聞いてたけど・・。

経緯を聞くと、落とした従業員が管理会社へ連絡→管理会社が当社のコールセンターへ連絡→支店に連絡→営業所に連絡→私

どうやらこの伝言ゲームの間に鍵になってしまったようです。

従業員の方が直接 管理会社へ連絡を入れたため、店長は知らずという状況でした。

これに反省して落とし主が何処の誰であるか聞くようになりました。

 

落し物拾いを依頼する場合は、何処の誰かまで教えていただけると、間違いがありません。

見つからない事もある

エレベーター内に落としたのだから、探せば必ずあるはず。なのですが見つからない事もあります。

ピットまで落ちていれば、到着後10分程で回収できますが、途中で引っかかってしまうと中々厄介。

 

特に高層ビルの最上階付近で落とされると絶望的です。とりあえず、見つかりますように!と心の中で祈ってから始めてます。

エレベーターが複数付いている大きな建物では、昇降路が共通しているため、他のエレベーター側に行ってしまったりと、見つけ出す難易度が高いです。

またこういった建物の昇降路は鉄骨の隙間であったり、壁と壁の隙間など、まるで工事現場のように隙間がたくさんあります。

7台設置のエレベーターで落し物を無事発見できた時は「ああ、見つかってよかった」とこっちが安心しました・・!

ちなみに落し物が発見できなかった場合はお金を取ってないです。

 

他にはどこを探しても見つからないので、見つかりませんと報告するも2階から落としたんだからあるはずだ!と押し問答になったことがあります。

埒が明かないので実際にピット(エレベーターの最下部)を見てもらい、見てほしいところを指示してもらいました。

私としてはちゃんと探したつもりだったので、納得してもらうためにそうしたのですが・・・なんとありました。

バッファーといわれる大きなスプリングの中にホールインワン。

直径10cmくらいの筒状のスプリングで2階から鍵を投げてここに入れろと言われても無理なのに・・・おそらく100回挑戦しても入らないと思います。

なんという奇跡(笑)

まとめ

エレベーターの落し物は、無償で対応してくれる所がほとんどで、一部有償で対応しているところもある。

有償で対応しているところは、点検日まで待てれば無償で対応してくれる。(全ての点検会社がそうとは言い切れません)

必ず見つかるとは限らない。

以上、いち点検員からの情報でしたが、参考になりましたら幸いです!

 

おまけ

エレベーターピットで拾った変なもの

・財布

ええ?どんだけうっかりさんなの?と思って中を改めて見ると、現金だけが抜かれてるんですよね・・

スッた財布を証拠隠滅のため、エレベーター隙間から落としていったのでしょう。

交番に届けるべきなのでしょうが、お巡りさんに根掘り葉掘り聞かれるのが嫌だなぁ・・と躊躇いました。でも、カード類は残ってるし落とし主が困ってるよね・・と思って届けたんですよね。

根掘り葉掘り聞かれました

わたしじゃないっちゅーに!

 

・ゲームセンターのメダル

ゲームセンターのエレベーターなら分かるんですが、何故か普通のマンションで落ちてます。

よく500円玉だと思って拾うと、だまされます(笑)

 

普段目に付かない場所だけあって、色々な物が落ちてます。

落ちている物がどんなものかで、何となくどんな人達が利用しているのか見えてくる・・エレベーターピットは、そんな場所なのかも知れません

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